世界最古の都市 テル・アッスルターン
「古代のジェリコ(ancient Jericho)」とも呼ばれる、世界最古と言われる都市、テル・アッスルターン(Tell es-Sultan)。
今から1万年ほど前の住居の跡・城壁の跡などを見ることが出来ます。
土の壁には、何層もの縞模様が見られますが、これは繰り返し町が滅びては再建されたことを物語っています。
テル・アッスルターンの歴史
紀元前1万年~9000年頃
狩や漁をする人間が、拠点としてキャンプを作り、住みつくようになる。
紀元前8500年~6000年
新石器時代。広さ4ヘクタールほどの集落を形成し、農業などで発展。
この頃の人口は、3,000人ほどと推測されている。集落は高さ6mの石の防護壁で囲われ、8m以上の塔も建設される。
紀元前5800年頃
一旦無人の町となり荒廃。
紀元前3100年頃
再び集落が作られる。
紀元前2900年~2600年頃
町は大きく発展、防護壁も作られる。
紀元前2300年頃
町が破壊される。
紀元前2100年~2000年
町が再建される。防護壁もより大きなものになる。

紀元前1550年頃
異民族の来襲により、三度町が破壊される。紀元前9世紀頃までは廃墟となる。
紀元前8世紀頃
アッシリア人が住み着き、その後は続いてバビロニア人が占拠。
紀元前539年
アケメネス朝ペルシアのキュロス2世が、それまであったテル・アッスルターンの町の南東に町を作る。
それ以降、中心は現在のジェリコの町があるところに移ってしまった。
エリシャの泉(Elisha’s Fountain)
エリシャの泉は、テル・アッスルターンのすぐ東側にあります。
旧約聖書の中で、紀元前9世紀の預言者エリシャが、飲用に適さなかったこのジェリコの水源を、塩によって清めたという伝説のある泉です。

現在でも泉からは水が湧き出ていて、ジェリコ市民にとって必要不可欠な生活水として使われています。
ケーブルカー
- 8:00-21:00
- +972-2-2321590
- jericho-cablecar.com
テル・アッスルターンのふもとから、誘惑の山(Mount of Temptation)まで、5分弱で行くことが出来るケーブルカー。
1999年にオープンして以来、世界最古の土地を美しいパノラマで楽しめるとあって、非常に人気のアトラクションとなっています。

ケーブルカーの所要時間は約5分。ゆったりとした景色を、約1.3kmに渡って味わえます。
レストランやお土産屋さんもありますので、半日程度かけてゆっくり楽しむのがオススメ。
テル・アッスルターンの情報
- ジェリコ市街地から北西に2km
- 8:00-17:00
- 10 NIS
- 02-232-1909